講師:渡部 恒雄氏 (三井物産戦略研究所主任研究員)
アメリカがイラクの泥沼に足をとられているという事実は、日本にとっては他人事ではすまない重みがある。例えば、北朝鮮へのブッシュ政権の突然の政策軟化は、6者協議における日本の立場を微妙にしている。9.11テロ以降、アメリカはどう変わったのか?どのようにイラク戦争の泥沼にはまりこんでいったのか?そして、アメリカが描いている次の国家戦略のシナリオとは?今のアメリカを知ることが、世界情勢を読み解く鍵ともなる。
略歴: 渡部 恒雄 (三井物産戦略研究所 主任研究員)
東北大学歯学部卒業後、歯科医師となる。社会科学への情熱を捨てきれず米国留学、ニューヨークのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチで政治学修士取得。1996年より、CSIS戦略国際問題研究所・ジャパンチェアー客員研究員となり、研究員、主任研究員を経て、2003年3月から日本部上級研究員。日本の政党政治、外交政策、日米関係全般についての分析・研究に携わる。2005年より現職。1997年11月、「シビルミリタリー関係の向上で空気支配を防げ」で読売論壇新人賞佳作入選。